季節の味 笹巻き・つのまき

九州生まれ九州育ちの私が、米沢に来て初めて食べたものは多々ありますが、
その一つが、

笹まき&つのまき。

米沢に来るまで、恥ずかしながら存在すら知りませんでした。
この季節(6月〜)になるとスーパーに笹の葉が売られている意味も???でした。

でもある日、ミツバチの巣(職場)でお昼ごはんを食べてる時、
心優しい上司が手作りの笹巻きをお裾分けしてくれ、パチリと開眼。

素朴にうまい☆☆☆ ʕ•ᴥ•ʔ

笹巻きIMG_5359

笹巻きは山形県、新潟県で昔から食べられていて、食料が少なかった時代の保存食だったそう。
餅米を三角形に組み立てた(!)笹の葉に入れ、蒸し上げて作る。
これに、きなこや黒蜜などをまぶして食べる。

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ねっとりもちもちの餅米に、笹の葉の香りが仄かに移っていて、なんとも和の風情豊か。
無駄なものを”足さない”から、素材の味が引き立っています。

うま〜い。(´▽`) ‘`,、’`,、
昔からあるものだから、笹の葉の抗菌作用なども分かって使われていたんでしょうね。
常温でおいていても数日間もちます。

 

 

つのまき

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つの巻は東北地方の郷土食であるゆべしを、ちまき風に笹で結ったもの
クルミが入って、あまじょっぱくて、お茶に良く合う和菓子といった感じです。
言わば東北版ちまき、かな。(勝手に命名)

笹巻きより手間がかかるので、最近は作る人が減って来ているそうな。
そういえば、村山市(山形県)のおみやげでもらった「くぢら餅」も、つの巻きに似た感じの美味しさだったな。

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クルミ+お醤油のあまじょっぱい組み合わせ=東北DNA
この公式、誰か数学の得意な方、証明してくれないかなぁ〜

 

この時期、散歩していて笹の葉がガサガサ言ってもクマではありません。
(保証はできませんが)
笹巻きを作りたくて居ても立ってもいられなくなった置賜の人々が
ベストな笹を手に入れるべくガサガサ言わせているのです。
なぜ?と問えばきっと彼ら彼女らはこう言うでしょう。

「そこに笹があるから」

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笹の葉が生える、この時期にしか作れないからこその、旬な贅沢。
全国にあまり出回らない、素朴な初夏の逸品。
この時期、置賜地方にやってきたら、ぜひ食べてみてほしい味です。

 

笹巻きとつのまきについて、
長井市の観光ホームページに分かりゃすい説明がありました。(Click!)
うん、美味しそう。

petit aya


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ちびっこい体で置賜をうろついています。 好きなものはおもち。おいしいお団子やおもちに出会うと買ってしまわずにはいられない。 つまり置賜はおいしいワナでいっぱいってこと。
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