お久しぶりです!いーちゃんです。
記事の更新を少しお休みしている間に季節は変わり、秋を迎える置賜です。
山はもちろん、街もオレンジ・赤・黄色…。色にあふれています。
そんな今回は置賜地方の最北。村山地方に接する「白鷹町」を訪れました。
白鷹町・深山郷では、その技法が「山形県無形文化財」に指定されている
深山和紙
が受け継がれています。
深山和紙の原料は、楮(こうぞ)。
楮は、葉が落ち、3mほどに成長するころ収穫。
毎年田畑の収穫が終わる晩秋の頃に、深山郷の住人たちが集まり、皆で刈ります。
収穫された楮は、長さを切りそろえ、煮窯の大きさに合わせて束ねられます。
その後、極寒の早朝から火力の強い薪の火で2~3時間蒸されます。
束ねられた楮は一束100㎏超。
ロープの力を使いながら、みんなで窯へ持ち上げます。
蒸された楮は、一本一本手作業で皮をはいでいきます。
剥いだ皮は、乾燥へ。(黒皮と言われる状態)
乾燥させた皮を水につけ、さらに皮を取り除くことで「白皮」と言われる状態にします。
白皮は雪の上にさらすことで漂白され、また乾燥させて貯蔵します。
取り出された楮は、一本一本洗われ、灰などを溶かした大釜で茹でます。(楮ねり)
茹でられた楮は、繊維を細かくするため叩かれます。
ここまで来たらいよいよ紙漉き。
こちらで現在紙漉きを行っているのは、
深山和紙に携わって18年になる髙橋さん一人。
紙漉きが終わったら水を切り、一枚一枚乾燥させます。
こうして、丁寧に手間暇をかけた特別な深山和紙が完成です。
深山和紙の特徴
深山和紙の特徴は、白鷹産の楮と和紙同士を重ねてもくっつかないようにする「にれ」の役割を持つノリウツギしか使わないという点。
もう一つは、漂白剤などの薬品を入れず、自然な白色に仕上げていること。暖かく柔らかい白は自然由来なのですね。
詳細な制作過程はこちらから↓
白鷹人形
深山和紙を水で濡らし、指先で縮めるように丹念にもみあげ、これを幾度も繰り返してできる「しぼ」。これを組み合わせて作られる白鷹人形は、和紙ならではのやさしさと風合いを感じることができます。
深山和紙は、ドレスや洋服、羽織袴の制作に使われたこともあるほど強いのです。
和紙漉き体験や和紙絵制作体験もできます
深山和紙振興研究センターでは、紙漉き体験や和紙絵制作など和紙に触れあえる体験も。
深山和紙振興研究センター
住所:〒992-0776
山形県西置賜郡白鷹町大字深山2527
電話:0238-85-3426
のどかな郷の熱い想いが優しく暖かい紙を作り上げていました。
いーちゃんとpetitayaさんは深山和紙の熨斗袋を買いました。
深山和紙の温かさに気持ちも乗って届きそう。
白鷹に来た際は、是非和紙にもご注目ください。
読んでくだっておしょうしな。
いーちゃんでした。
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