万世コミュニティセンターで行われているお茶会に参加しました。

毎週水曜日午前10時から万世コミュニティセンターで行われています
生活クラブやまがた生活協同組合さん主催の「お茶会」に参加してきました。
このお茶会は、東日本大震災の際に置賜へ避難されてこられた向けに開催されています。

生活クラブ理事の澤田美恵子さんにお話しを聞かせていただきました。

ちかっぱち

本日は、このお茶会についてお話をお聞かせいただければと思います。
よろしくお願いいたします。

澤田さん

生活クラブの澤田です。

よろしくお願いいたします。

早速ですが、このお茶会がはじまったきっかけを教えてください。

東日本大震災以降、万世での雇用促進住宅がはじまり、
生活クラブの監事の石田光子さんとともに一部屋一部屋チラシ等を配りながらまわりました。
そこで、避難者の方から「みんなで集まれる場所」が欲しいとの
切な思いを聞き、万世コミュニティセンターを利用して行うことになりました。

このお茶会を開催に至るまで、そんな経緯があったのですね。
避難されている方をまわってみなければ聞こえてこなかったかもしれない「声」ですね…。
実際には2011年の何月から開催されているのですか？

2011年5月からになるので、今年で3年目になります。
最初は石田さんと２人はじめたので、テーブルの準備等が大変でしたが、
様々な支援ボランティアさんの協力をいただいて現在まで継続しています。

素敵ですね。はじめて参加させていただきましたが、
お茶席、託児スペース・健康相談スペースととても充実した空間です。

私の考えていたお茶会とは全く違っていて驚きました。

はい。子育て支援ＮＰＯのスマイルハウスさんも協力してくれて、
子供達のことを見てくれます。お子さん連れの方も安心して会話を楽しむことができます。

様々なボランティアさんが協力してくれて、今のスタイルとなりました。

参加されている方は
女性が多いのですが、男性の方も楽しく会話されているようですね。
年齢層は様々なんですね。人数もその日によって違うのですか？

そうですね。一番最初に開催したときは、60名以上が集まってくれました。
今日は、大体20名くらいでしょうか。小学校がお休みになったので、
お子さん連れのお母さんが多いです。
また、この場所は各ボランティアの交流の場でもあります。
避難者の方以外の方もフリーで参加できます。
私たちは場所を提供するだけ。あとは皆さんにお任せです。

テーブルに並んでいるおいしそうな食べ物はどうされたのですか？

安心安全な食材を使った手作りの差入れです。
生活クラブの安全基準はとても高く、農薬・遺伝子組み換え・放射能は特に気を付けています。
小さなお子様にも安心して食べて頂ける配慮をしています。

毎回作るのは、大変ではないのですか？

全然大変ではありません。いつも作っているものを多く作るだけです。
ですから、家庭の食卓で並ぶものばかりでしょう？
こういう活動をしていると周りの方が、協力してくれるのです。
私は山菜取りにはいかないのですが、今日のわらびの漬物は近所の方に
いただいたものです。
参加者の方が差入れを持ってきてくださることもあります。

素敵な、お茶会ですね。

途中、子供連れのお母さんが玉子焼きのレシピを聞きに来られ、
以前澤田さんが作って持ってきてくれた絶品玉子焼きをお子さん
がとても気にいっているお話を聞きました。

子供たちのためにと、食材手作りにこだわる心が
伝わっているのだと心の中で嬉しく思いました。

ひとりの利用者の方にお話しを聞いたところ、
「石田さん、澤田さんにとても感謝しています。知らない土地で
心細く、生活していた。でも、このお茶会に参加したことで楽しみが
生まれ、新しい繋がりも生まれた。」とおっしゃっていました。
皆さんそれぞれ、このお茶会を大切に思っているのだと感じました。

沢山のお話をありがとうございます。

私たちは、当たり前のことをやっているんです。このお茶会も
ライフスタイルの中のひとつ。ボランティアなので感謝される側ではない。
けれど、先日震災から3年目を迎え、皆様から感謝状をいただいたときは
本当に、本当に嬉しかったです。

避難者支援センターおいでの方に紹介され、
この度はじめて参加させていただいたお茶会。

３年という季節は、あっという間のようでとても長い時間の積み重ねです。
ここまで継続してお茶会を開催していることはとてもすごいことだと思うのです。
この場所で生まれた思い出、出会いはかけがえのない宝物ですね。

誰かのために自分ができることをするのは当たり前。
けれど自分が助けてもらったときに、感謝を忘れない。

そんな心のありからをこのお茶会から学ばせていただきました。

珈琲、手作りの差入れおいしかったです。