米沢からだと今回の目的地、新潟県村上市へは🚗で2時間くらい。
国道113号線をひた走ると着きます。
新潟が遠い、というよりはどちらかというと、同じ置賜エリアの「小国(おぐに)」に着くまでが遠いイメージ。
小国の道の駅「白い森おぐに」 にたどり着くまで約1時間ほどかかります。
しかし!国道113号線は道幅の広い走りやすい道、ドライブにそれほどストレスはかかりません。道路は米沢-新潟(坂町)を結ぶ「米坂線」と並走しているのでたまに電車と一緒に旅ができます
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山の谷間やら小川やら電車やら、豊かな自然と一緒にドライブ。
小国を超えると今度は右手に荒川という川が悠々と流れ、開放感100%。
GWの時季などは、新緑の中に山桜がそこかしこに咲いて、醍醐味もたっぷり。天気の良い日のドライブは本当にオススメです ☆☆☆。
海のごちそうと 鮭(イヨボヤ)のこと
村上市の瀬波に来たとなると、やはり国道3号線沿い右側に表れる
岩船港鮮魚センター
【新潟県村上市瀬波温泉3-6-38】
ここを私は海鮮パラダイス☆と呼んでいます。
岩船漁港に上がった新鮮な魚たちや一夜干し、ありとあらゆる海産加工物が買えます。
2Fには御食事処もあり、当然のことながら豊富な海鮮メニューも楽しめます。
人気メニューは早く売り切れるので早めに行くのがオススメ。
村上市に入ると通りに「鮭」がぶら下がるお店がちらほら。
これは「塩引き鮭」といって、村上を代表する鮭料理。
最盛期の雄鮭だけを厳選し、塩のみを使い、厳冬日本海の寒風にさらし旨味をぎゅっと閉じ込める。村上の気候風土だからこそできる豪快な料理です。
頭からぶら下げないのは、首吊りに見えないように。おなかの部分が一部閉じられているのは、大切な鮭に「切腹」をさせないように。
城下町の村上ならではの、大切な鮭への思いやり。
イヨボヤ会館
「イヨボヤ」とは村上地方の方言で「鮭」のこと
村上は世界で最初にサケの母川回帰性を発見・利用し繁殖のシステムを江戸時代に(!)構築した所。
その立役者は青砥 武平治(あおと ぶへいじ)さん。※「アウトレイジ」で覚えましょう
この人の冷静な観察力、大胆なアイディア、コミュニケーション力、そして行動力と、生き様が実にカッコ良い。イヨボヤ会館では武平治さんの成し遂げた事、そのいきさつや結果が学べます。
しかしここでなんと言っても面白いのは、季節によって様々な鮭の様子がみれること。
12月には孵化したお腹に袋のついたオレンジ色の稚魚が、私が行った5月上旬は元気に泳ぐ稚魚達が、10-11月には、なんと鮭の遡上が施設内から自然の川をのぞきこむ形で観察できるというすごすぎる施設です。
この手の施設は退屈〜( ・᷄ὢ・᷅ ) となめてかかっていた自分を反省。また行きたい。
面白い(?)名産品では、村上茶。
村上は「北限の茶所」と呼ばれる日本最北でのお茶の栽培地で、その歴史は古く江戸時代初期からの栽培だそう。
他の産地に較べて寒い冬の期間が長く、日照時間も短いという産地としては不利な条件の中で、先人たちが切磋琢磨し、その悪条件を長所と転じた結果、炭酸同化作用がおだやかで、渋味の素であるタンニンの含有量の少ない、甘味が強く感じられるお茶になっているとのこと。確かに飲んだ瞬間「甘みがあって美味しい!」とびっくりしました。 村上茶の事が分かるホームページはこちら
笹川流れ
鮮魚センターからさらに🚗で20分〜、笹川流れに到着。
岩の形が「いとをかし」な風情にあふれている。ちょっと走れば岩場と浜辺、ちょっと走ればまた違う岩場と浜辺。小さめのビーチがちょこちょこと点在する感じです。それぞれに趣が違うので、ここぞ!というお気に入りのmy 浜辺を見つけてダ〜イブ!🏊
置賜生まれ置賜育ちのめぐどんやいーちゃんは、夏になると家族で笹川流れにやってきて海水浴を楽しんだそうで、ここは置賜の人々の海水浴場ですね。
カモメの餌付けができる遊覧船もあるらしい。笹川流れの塩を使ったソフトクリームの食べれるカフェもあったりして、楽しめる要素がスポットスポットにあります。
国指定名勝及び天然記念物 「笹川流れ」
日本百景にも選定された新潟でも有数の海岸景勝地。笹川とは集落名で、この笹川より沖合いの岩場まで潮流が見られたことが名の由来[wikipediaより]
瀬波の夕日と瀬波温泉
村上には「瀬波温泉」という温泉があります。
明治37年石油採掘中に湧き出てきた温泉で、入ると確かにほんのり石油っぽい香りがする気がします。
(匂いは不快レベル0です。ご安心を)
瀬波温泉の温泉の良さは、泉質もありますが、日本海に沈む夕日を眺めながらお風呂につかれる贅沢を味わえること。
実際にやってみましたが、穏やかで、あったかくて、気持ちよくて、静かな贅沢時間でした。
そして上がったらゆっくり入ったおかげで体はポカポカ肌はスベスベ。
一日遊んだ疲れをしっかり心身ともに癒やしてくれます。
お隣の県の新潟県、所変われば品も景色も変わる、ということで、気が向いた時にお出かけしてみて下さい。
最後にこの地を訪れた与謝野晶子の句で締めくくってお終いにします。
「温泉は いみじき瀧のいきほいを 天に示して 逆しまに飛ぶ」
petit aya
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