こちらに住むようになってからはまったものは多々あれど、やはり夫婦揃ってダントツではまったと言えば「温泉」。
なぜなら山形県は ”本物の温泉♨”の宝庫。
置賜地方もその例にもれず、「100%掛け流し」と言われる温泉がそこら中にばんばんある。
元々は私、「温泉」とさえ書いてあればイエーィ!₍₍ ( ๑॔˃̶◡ ˂̶๑॓)◞♡ と喜んで浸かり、癒やされた気になっていたおメデタイ人間。「掛け流し」も「循環」も「加水」も区別がつかない程度の温泉オンチでした。
そう、米沢にやってきて、とある温泉に浸かるまでは。
小野川温泉
1200年前に小野小町が病を癒したと言われる湯、そして伊達政宗も愛したと言われる湯、小野川温泉
米沢市小野川町にある温泉。その昔、父を探して東北へやって来た小野小町が病に倒れ、この温泉に入って病を癒したと伝わる温泉。
結構エピソードとしては華やかで派手め。そんなに由緒正しい温泉なら、さぞかし洒落たホテルや旅館が((o(´∀`)o))ワクワク・・・と想像が膨らみます。
・・・・・ところがどっこい、\\ (งꐦ☉д☉)ง ////
温泉街はどう贔屓目に見ても「おしゃれ」とか「情緒ある」とは言えない。。Ω\ζ°)チーン
特に目を引く何があるわけでもない。Ω\ζ°)チーン
どちらかと言うと「ひなびた風情にあふれてる」という感じ。
最初訪れた頃は「大丈夫かな〜この温泉街」などと勝手に心配までしていた。
(余計なお世話である ( -.-)ノ ・゜゜・。ポイッ)
ところが、ですよ。
ここの温泉、湯のパワーがものすごい!♨
小野川温泉とは!
泉質は「含硫黄ナトリウム カルシウム塩化物泉含ラジウム」でPH6.9の中性、刺激の少ないお肌にやさしい温泉。
温泉に含まれている天然の保湿成分である「メタケイ酸」を多く含み、小野小町開湯以来から、美人の湯と言われていたが、現在では科学的にも美肌効果があると証明された温泉。
さらに、飲泉可能な全国でも稀な温泉で、浴用と飲用の相乗効果が大いに期待される。
というもの。参考URL⇒小野川温泉観光協会
掛け流しも循環もすべて『温泉』の一括りで終わらせていたわたくしですが、そんな己を深く反省し考えを改めるきっかけになったのが小野川温泉でした。
今まで入ってきた温泉と比べると、この温泉は、
①疲れの取れ方が格段に違う!⇒ 特に首や肩まわり。憑き物でも落ちたか!?と思うくらい軽くなる。
②お湯のパワーを肌で感じられる!⇒隆々と湧くお湯に浸かれば「この湯!生きてる(ง°̀ロ°́)ง」と思う事多々
③いつまでもぽかぽか!⇒冬でもいつまでも体がぬくぬく。夏はさっと汗が出て、しかしべたつかずにさっぱり
④上がった傍から美肌感が充実!⇒触って納得トゥルトゥル肌。朝、顔を洗う時にも実感します。
⑤塩素臭くさない!⇒(掛け流しですから)当然といえば当然ですが、小野川の湯は源泉が高温なので掃除にも塩素を使わずに清潔に保てる。100%掛け流し+清潔=>温泉の効果まるごともらえ、かつレジオネラ菌などの心配がない!
小野川温泉にすっかりはまった私、思い余って「本物の温泉」とは!?みたいな本まで購入して色々調べました。
その本によると、温泉の本当の効果効能は、
「湧き出てから時間が経っていない、空気に晒されていない、加水、加温されていない、循環されていない」ものでないと、本来の温泉の恩恵を得ているとは言えない、とのこと。何と。。( ・᷄ὢ・᷅ )
日本中に温泉は多々あれど、その条件を満たしている温泉は実は1%くらいしかないそう。
今まで入ってきた温泉は何だったんだ。。(´・ε・̥ˋ๑)。。。
さて、我らが“小野川温泉”はというと‥何ということでしょう、なんとその厳しい条件をクリアしている旅館がかなりあるではありませんか!
劇的展開です。こんなにひなびた感じなのに…(問題発言(ะ`♔´ะ))
ちっともおしゃれじゃないのに… 問題発言(ะ`♔´ะ))
これといった特長がほぼ無い温泉街なのに…(問題発言(ะ`♔´ะ))
しかし話を聞いて納得、入って納得、小野川温泉は“リピーター” のお客さんが多いとのこと。
やはり本物の良さを肌で知ってしまうと、もう元には戻れない。
あの良さをもう一度味わいたい、と思って足を運びたくなる。かく言う私も立派なリピーター。
つまり、「本物は底力がある」ということ。
飲泉のすゝめ
小野川温泉は、飲泉もできます。
以下、飲泉所に設置されている看板の記載文です。(読み間違えてなければ)
小野川の温泉水には、多くのミネラルがイオン化され含まれ、また病気の主原因と言われる活性酸素を取り除くマイナスイオンが膨大に含まれています。
【効能】 飲むと胃の粘膜の血液量が増え、痛風・糖尿病・リュウマチ性疾患・慢性肝・血圧降下・循環器障害改善等に効果があります。
【飲用法】 一日にコップ一杯程度を一〜二回食前一時間ないし空腹時にゆっくりと飲んでください。夕食時や就寝前の飲用は避けてください。
〜飲んだ感想〜
一番始めに飲んだときは「オェッ」(;´Д`)なりました。
硫黄感もあるし、さらにあったかさで増幅されてるしで。しかし不思議なもので、何度か飲むうちに飲まずにはいられなくなります。
「おいしぃ〜♥」と思うようになります。
これも温泉マジック??
そう言えば、食べ過ぎが続いて胃腸が弱ってるなーという時に飲んだら次の日元気になっていました。
なんだか小野川の回し者みたいになってきました。
入ってよし、飲んでよし。小野川温泉。
ラジウム玉子のすゝめ
小野川温泉にはラジウムが含まれており、そのお湯に玉子をつけると、ミネラル分をたっぷり含んだ美味しい温泉玉子ができます。
温泉玉子はお湯が70度以上ないとできないそうで、源泉の温度が高い小野川の恩恵がここにも生かされています。
小野川温泉街でラジウム玉子を買うこともできますが、「岩瀬商店」さんに持参玉子を持っていくと、1個につき20円で温泉玉子作り体験ができるということを発見!(学生と地域を結ぶコミュニティ誌ザワワの記事に掲載されていました)
かごを貸してもらってそこに持参玉子を入れ、温泉につけて12分くらい待つ。これがなかなか楽しい。
※温泉玉子は常温で3週間保存できる模様
〜食べた感想〜
白身がとろとろ、黄身もやわらか。なんとなく旨味を感じる。だし醤油をちょっぴり垂らして食べるともう最高に美味しい。手作りのものは手前味噌でおいしいけど、正直に言えば売られている温泉玉子の方がちょっぴりだけど、より美味しい。
やっぱり(温泉玉子の?)プロはちがうね。
最高の温泉には、+α(アルファ)で素敵なおまけまでついてくる。
入ってよし、飲んでよし、玉子も良し、小野川温泉。
小野川温泉には、昔ながらの建物を利用した旅館も結構のこっています。歴史、由緒あるもの好きな人にはもってこい。
日帰り温泉も、ほとんどの旅館で楽しめます。料金も良心的。その気楽さがとっても(・∀・)イイ!!
夏にはホタル、冬にはかまくらができる小野川温泉。
リゾートホテルみたいな施設はなくても、いや、無いからこそ、“温泉”という本来の資源で勝負できるのかもしれません。
冬が厳しい東北で、ぽかぽかに体を癒やしてくれる素晴らしい温泉が湧くっていうのは、大地からの寛大なねぎらいの贈り物なんじゃないかと思うわけなのです。
きてけらっしゃい 小野川温泉♬
petit aya
小野川温泉
山形県米沢市小野川町2472−2
(これは共同浴場尼の湯の住所です)
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