前回zakkaの森を訪れた時に、「おーぃ」って、話しかけてくるお菓子たちがいたんです。
本当に小さな声だから、うっかりしてると聞き逃しそうになってしまうのだけど、ふと振り返るとそれぞれのお菓子たちが、それぞれ表情豊かに自分のことをおしゃべりしてくれる。
それが、「タキコおやつ実験室」のおやつたち。
あのお菓子たちの声の秘密を聞くべく、ここは取材に行かねば!(๑•̀ㅂ•́)و✧ と思い立ちました。
「ただ自分が食べたいだけ」という噂は脇に追いやり、何はさておき行ってみよう! Go!それそれGo! Go!
お名前の由来 と キャリア
ショップのドアを開けたら迎えてくれたのは、zakkaの森でもお会いした、表情豊かにクリクリ動く、大きな目をしたあの女性。
「さぁさぁ、どうぞ〜」と、お店の奥にある“実験室”たる工房スペースに早速案内していただいちゃいまいました。
「タキコおやつ実験室」というからには、「タキコさん」が作っているに違いない。……この考え、安直でした。
タカクワ アキコ さんがやっているから ➡︎ タキコ さん。なるほど〜。
(ホントはアキコさんのタキコさん。このブログではタキコさんと呼ばせていただきます。アアヤヤコシヤ。)
お店の名前を考える時、「さてどうしよう」と考えたタキコさん。
pâtisserie(パティスリー)ナントカとか、色々考えた。
でも、最終的には一番自分らしい名前「タキコおやつ実験室」に落ち着いたんだそう。「実験室」の部分に、タキコさんらしい茶目っ気を感じます。(´▽`) ♪
タキコおやつ実験室をOpenしてから3年、その前は東京と会津で14年。“みちっと”、確実にキャリアを積んでいらっしゃいます。
タキコさんのお菓子とケーキ
一つ一つのお菓子に、それぞれ「顔」があるタキコさんのお菓子たち。定番は、スコーン、リンツァ、みちっとチーズケーキ、そしてザクザク、ホロホロの様々なクッキー達。
以下にいくつかご紹介。お菓子たちがおしゃべりするお話を聞きながら、味わってみてください。
リンツァ
アーモンドの粉をふんだんに使いシナモン等のスパイスを効かせたリッチな生地に、 ラズベリーのジャムがマッチしたオーストリア、リンツ地方の伝統菓子
ポルボロン
口の中に入れると、ほろっと崩れるホロホロクッキー。タキコさんのポルボロンは、米粉入り。
チェリーパイ
季節のフルーツを使ったケーキも、季節ごとに変わります。本人曰く、「今はこの季節だからこれ、次はこのフルーツで、と一応考えて作ってはいるけど、毎日行き当たりばったり(笑)」
みちっとチーズケーキ
おやつ実験室当初からの定番商品。しっかりおなかにたまるけれど、みずみずしいのでするりと食べれて重くなく美味〜。名前について、「最初の頃は名前もふざけてたな〜。まぁ、今でもあんまり変わらないか(笑)」
こだわりは、食味重視!
「タキコさんのおやつ作りでのこだわりはなんですか?」と伺うと、
「私は何と言っても食味重視。食べた時に美味しい〜、と思ってもらえるお菓子を作りたい」とお返事が返ってきました。
「今は健康を気にされる方も多いですよね。確かにお菓子って体に良いと言えるものではないけれど、私は、お客さんがたまに思い出して『ああ、(タキコさんの)お菓子が食べたいなぁ』って思ってもらえたら嬉しいな」
タキコさんの夢
「目標は、週3日のおやつ市を続けていくこと」
一歩一歩の、堅実な目標。確かに全てをお一人でこなすお店の存続って、想像以上に大変なことだと思います。
きっと、タキコさんはいくつになっても大きな目をクリクリさせながら、ニコニコ笑って美味しいお菓子を焼き続けていくんだろう。なぜって、ブランクがあっても、住む場所が変わっても、子育てでてんやわんやでも、結局のところ諦めること無くお菓子作りを続けて来られた方だから。
向日葵🌻みたいな大らかな人柄と、美味しいお菓子で沢山の人を笑顔にし続けていくのだと思います。
取材をさせていただいた週末、タキコさんは東京時代の「オヤブン」の引退セレモニーに出席するべく東京へ行くんですよ〜。とのこと。
師弟だから当たり前なのかもしれないけれど、その深い繋がりをちゃんと大切にするハートが、タキコさんのお菓子の味にも表れているんじゃないかな、と思った次第。
最後に、タキコさんの笑顔3連発でこの記事をお終いにします。今度はどのお菓子を食べようかな〜
ごちそうさまでした。またいただきに伺います。
petit aya
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